IT・AIライブラリ

AIを仕事に生かすには?目的ごとの道すじと、身につくこと・仕事・年収

ChatGPTで会話ができるようになった人が、次に何をすればいいかを、目的ごとに3つの道すじで示します。それぞれの段階で、できるようになることと、つながる仕事・年収をまとめました。

2つの質問で、道すじを選ぶ

1. 今の仕事は?
2. やりたいことは?

2つの質問に答えると、合う道すじと、最初にすることがわかります。

まず、結論

  • 結局、何から始めればいい?

    目的を1つ決めて、その道すじの最初の一歩から始めましょう。 今の仕事でAIを使いたい人は、ChatGPTで仕事の文章を作ってみるところからです。 AIを作る仕事に転職したい人は、Python(パイソン。AIの開発でよく使うプログラミング言語)の基本からです。 AIを動かすサーバーの仕事に転職したい人は、ネットワークの基本からです。

  • 年収は上がる?

    AIを作る側や、サーバーを扱うエンジニアに転職すると、年収の幅が上がる可能性があります。 厚生労働省の調査では、AIエンジニアの年収は、スキルの段階が低いうちは420万〜620万円、いちばん高い段階では600万〜950万円です。

  • お金はかかる?

    最初の一歩は、無料のサービスか本1冊で始められます(無料で試す1週間の進め方)。 スクールの講座は、数万円から100万円近くまであります。雇用保険に入っている人は受講料の一部が戻り(教育訓練給付金)、働きながら転職を目指す人は経済産業省の補助で安くなる講座もあります。

目的ごとの道すじ

今の仕事でAIを使う

事務・営業・企画などの仕事を続けながら、AIで仕事を速くしたい人

  1. ステップ1

    ChatGPTで、仕事の文章を作ってみる

    メールの下書き・会議のメモの要約・アイデア出しを、数分で済ませられます。

    無料のプランで試せます。会社の情報や個人情報は入力しないようにしましょう。

  2. ステップ2

    生成AIの仕組みと注意点を知る

    AIの間違い・情報の漏れ・著作権の問題を避けて、仕事で安全に使えます。

    生成AIパスポート(生成AIを安全に使う知識を問う民間の試験)で、学んだことを確認できます。

  3. ステップ3

    AIで何ができるかを、幅広く知る

    職場にAIを取り入れるときに、何に使えるかを提案・判断できます。

    G検定(AIを仕事に生かす知識を問う、日本ディープラーニング協会の試験)が目安です。

  4. ステップ4

    データを読む力をつける

    売上・アンケートなどの数字から、根拠のある判断ができます。

    DS検定(データサイエンティスト検定)・統計検定が目安です。

AIを作る・組み込む仕事に転職する

AIエンジニア・データサイエンティストとして働きたい人

  1. ステップ1

    Pythonの基本を身につける

    簡単なプログラムを書き、データを集計・加工できます。

    Python(パイソン。AIの開発でよく使うプログラミング言語)。Python 3 エンジニア認定基礎試験が目安です。

  2. ステップ2

    機械学習・ディープラーニングの仕組みを知る

    AIがデータから学ぶ仕組みと、どんな問題に使えるかがわかります。

    G検定が目安です。

  3. ステップ3

    統計とデータ分析を身につける

    データの傾向をつかみ、AIの結果が正しいかを確認できます。

    統計検定2級が目安です。

  4. ステップ4

    AIのモデルを作る

    画像の判定・需要の予測などのAIを、自分で作って動かせます。

    E資格(ディープラーニングを実装する技術者向けの、日本ディープラーニング協会の試験)が目安です。受験には認定された講座の修了が必要です。

  5. ステップ5

    AIエンジニア・データサイエンティストとして働く

AIエンジニアの年収は、スキルの段階が低いうちは420万〜620万円、いちばん高い段階では600万〜950万円の人が多くなっています(厚生労働省の2023年度の調査)。

AIを動かすクラウド・サーバーの仕事に転職する

プログラムを書くより、システムの土台を作って動かし続ける仕事をしたい人

  1. ステップ1

    ネットワーク・Linux・クラウドを順に学ぶ

    AIやWebのサービスが動くサーバーを、作って動かし続けられます。

    インフラエンジニア(システムの土台を作る技術者)の道すじです。

インフラエンジニアの年収は、設計・構築の仕事で、スキルの段階が低いうちは420万〜620万円、いちばん高い段階では600万〜950万円の人が多くなっています(厚生労働省の2023年度の調査)。

年収の出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「AIエンジニア」「システムエンジニア(基盤システム)」

生成AIと機械学習は、何が違う?

生成AIは、文章・画像・プログラムなどを新しく作るAIです。ChatGPTは、生成AIのサービスの1つです。 機械学習は、AIがたくさんのデータから決まりを見つけて、判断・予測できるようになる仕組みです。生成AIも、機械学習の仕組みで作られています。

仕事で、AIはどう役立っている?

事務の仕事では、会議の録音から議事録の下書きを作ったり、問い合わせへの返事の下書きを作ったりします。 工場や病院では、カメラの画像で不良品や病気の疑いを見つけます。店では、過去の売上から必要な仕入れの量を予測します。 こうした仕組みを作るのが、AIエンジニアや、データサイエンティスト(データを分析して、仕事の判断に役立てる人)の仕事です。

自分が使うなら、何から試す?

ふだんの仕事で時間がかかっている作業を1つ選び、ChatGPTに頼んでみましょう。 たとえば、取引先へのメールの下書き、長い資料の要約、Excelの関数の書き方の質問です。 会社の秘密や個人の情報は入力しないようにしましょう。AIの答えには間違いが混じることがあるので、内容は自分で確認しましょう。

つながる仕事と年収

AIを作る仕事は、AIエンジニアとデータサイエンティストです。 AIを動かすサーバーの仕事は、インフラエンジニアが担います。

スクールの講座を使うなら

本で学ぶのが続かない人や、質問できる相手がほしい人は、講座を使いましょう。 試験の講座は、G検定の講座と生成AIパスポートの講座を比較しています。 AIの開発を学んで転職を目指す人は、AI・データ分析のプログラミングスクールを比較しましょう。