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未経験からセキュリティエンジニアになるには?キャリアと、身につくこと・年収

セキュリティエンジニアは、システムやネットワークを見張り、攻撃や不正なアクセスから守る技術者です。未経験から目指す人の進み方と、スキルの段階ごとの年収をまとめました。

まず、結論

  • 結局、何から始めればいい?

    ネットワークの基本を学ぶところから始めましょう。攻撃の多くはネットワークを通って来るので、仕組みがわからないと異常に気づけないためです。 最初の1冊は、ネットワークの入門書の『1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版』です。 あわせて、情報セキュリティマネジメント試験で、組織の情報を守る基本を学べます。

  • 未経験でも就職できる?

    学歴や資格は必須ではありません。ただし、実績と経験が重視される仕事です。 そのため、未経験の人は、まずネットワーク・サーバーの仕事(インフラエンジニア)で経験を積んでから、セキュリティの仕事に移りましょう。

  • 年収は?

    厚生労働省の調査では、運用・保守の仕事で、スキルの段階が低いうちは420万〜700万円、いちばん高い段階では667.5万〜1,086万円の人が多くなっています。

未経験からのキャリア

  1. ステップ1

    ネットワークの基本を、入門書で学ぶ

    パソコン・スマホがインターネットにつながる仕組みがわかります。

    攻撃の多くはネットワークを通って来るので、守る仕事もネットワークの理解から始まります。最初の1冊は『1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版』です。

  2. ステップ2

    情報セキュリティマネジメント試験で、情報を守る基本を学ぶ

    パスワードの管理、ウイルスへの対策、情報が漏れたときの対応など、組織の情報を守る基本がわかります。

    IPA(情報処理推進機構)の国家試験です。ITの仕事をしていない人も受験できます。

  3. ステップ3

    CCNA・LinuCで、ネットワークとサーバーを扱えるようにする

    ネットワーク機器とサーバーを、自分で設定・操作できます。

    CCNA(Cisco Certified Network Associate。ネットワークの資格)とLinuC(リナック。Linuxの技術者の資格)が目安です。

  4. ステップ4

    インフラの仕事に就き、運用・監視で経験を積む

    システムの記録(ログ)を見て、いつもと違う動きに気づけるようになります。

    未経験の人を採用し、研修をしてから配属する会社もあります。

  5. ステップ5

    応用情報技術者試験で、ITの知識を広げる

    システムの開発・運用・管理まで、ITの仕事を幅広く理解できます。

  6. ステップ6

    セキュリティの仕事に移る

    攻撃を見張って止める、システムの弱いところを診断する、などの仕事をします。

  7. ステップ7

    情報処理安全確保支援士試験を目指す

    サイバーセキュリティの専門家の国家試験です。合格して登録すると、情報処理安全確保支援士を名乗れます。

スキルの段階ごとの年収

運用・保守の仕事

レベル1〜2指導を受けながら仕事をする段階。ITパスポート試験・基本情報技術者試験の水準420万〜700万円
レベル3求められた仕事を、自分の力で進められる段階。応用情報技術者試験の水準450万〜700万円
レベル4専門家として仕事を進め、ほかの人に指示できる段階。高度試験の水準510万〜800万円
レベル5以上社内外で、専門家として認められる段階667.5万〜1,086万円

レベルは、ITSS(IT Skill Standard。IPA〔情報処理推進機構〕が作った、ITの仕事の能力を7段階で示す物差し)の段階です。金額は、その段階で多くの人が入る範囲です。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「セキュリティエキスパート(オペレーション)」(厚生労働省が2023年度に行った調査)

セキュリティエンジニアは、何をする?

システムの記録(ログ)を見張り、攻撃や不正なアクセスがないかを確認します。攻撃を見つけたら、被害が広がらないように止めて、どこから入られたかを調べます。 ほかに、システムの弱いところを探す診断(脆弱性診断)や、守りの強いシステムの設計の仕事もあります。 仕事の中身は、セキュリティエンジニアの仕事と年収は?にまとめています。

なぜインフラの仕事から?

セキュリティの仕事では、ふだんのシステムの動きを知っていることが前提になります。いつもと違う動きに気づくことが、攻撃を見つける第一歩だからです。 インフラエンジニアの運用・監視の仕事では、毎日ログを見て、トラブルに対応します。そのため、セキュリティの仕事に必要な経験を、働きながら積めます。 インフラエンジニアになるまでの進み方は、未経験からインフラエンジニアになるには?にまとめています。

資格は、どの順で受験する?

最初は、情報セキュリティマネジメント試験です。ITの仕事をしていない人も受験でき、情報を守る決まりと考え方を学べます。 次に、ネットワーク・サーバーの資格(CCNA・LinuC〔リナック〕)と、応用情報技術者試験で、ITの知識を広げます。 最後の目標は、情報処理安全確保支援士試験(サイバーセキュリティの専門家の国家試験)です。

本が難しければ

講座は、動画の講義と問題演習で学べます。情報セキュリティマネジメントの講座を比較するとCCNAの講座をスクールで比較するにまとめています。 就職の支援まで受けたい人は、インフラエンジニアのスクールを比較するを読んでみましょう。

就職・転職の相談先

ハローワーク(国の無料の窓口)

年齢を問わず使えます。求人を探せるほか、職業訓練(無料か安い費用で受けられる公的な講座)の相談もできます。ITの職業訓練には、ネットワークやサーバーを学ぶ講座もあります。

就職の支援のあるスクール

CCNAを学び、就職先の紹介まで受けるスクールがあります。

未経験から就職・転職する人

ワークポート(転職エージェント)

みんスク

20代で、未経験からITエンジニアを目指す人が対象です。

無料のオンラインのスクールです。インフラエンジニアのコースでは、ITの基礎、ITパスポート試験の入門、CCNAの最初の一歩にあたるネットワークの基礎を学びます。学びながら、未経験から応募できる求人の紹介、応募書類の添削、面接の対策を受けられます。

レバレジーズ

ハタラクティブ

正社員として働いた経験がない人や、経験が短い人が対象です。

就職の相談、求人の紹介、履歴書の添削、1社ずつの面接の対策を、無料で受けられます。ITに限らず、いろいろな仕事の求人を扱います。

ジェイック

就職カレッジ

18〜35歳で、フリーター・既卒・第二新卒・離職中などの人が対象です。

就職の相談と、無料の就職支援の講座を受けた後、書類選考なしで複数の企業と面接します。ITに限らず、いろいろな仕事の求人を扱います。

インターノウス(ITエンジニアの転職支援の会社)

プログラマカレッジ

20代で、未経験からITエンジニアとして就職したい人が対象です。

受講料が無料のオンラインのプログラミングスクールです。最短60日の研修でプログラミングを学び、キャリアアドバイザーの就職の支援を受けます。途中でやめても、違約金はかかりません。

新卒で就職する学生

レバテック

レバテックルーキー

2027〜2030年に卒業する学生で、ITエンジニアとして就職したい人が対象です。

ITエンジニアを目指す学生の就職活動を支援するサービスです。アドバイザーとの面談、企業の紹介、エントリーシートの添削、面接の対策、ポートフォリオ(自分で作ったものをまとめた作品集)作りの支援を、無料で受けられます。

シンクトワイス

エンジニア就活

2027年・2028年に卒業する学生で、ITエンジニアの仕事を探す人が対象です。

ITエンジニアの職種に絞った、新卒の求人・インターンシップ・会社説明会を探せるサイトです。プログラミングの経験がない学生も応募できる求人も載っています。会員登録は無料です。

シンクトワイス

TECH-BASE

2028年に卒業する学生(文系・理系を問わず、プログラミングの経験がなくてもよい)が対象です。

就職活動のための、無料のプログラミングのインターンです。オンラインで、1日1時間から、同じ時期に参加した仲間とチームで課題に取り組み、自分の作品を作ります。その後、アドバイザーの就職の支援と企業の紹介を受けられます。

どれも、利用者は無料で、採用した企業が費用を払う仕組みです。対象の条件と、紹介される求人の地域は、申し込む前に公式サイトで確認してください。